5. 賃貸経営による不動産所得とは?
リロケーションによってマイホームを賃貸に出し、入居者から支払われた賃料は「不動産所得」となります。不動産所得には、家賃収入に対して所得税と住民税がかかります。 不動産所得の額は、賃貸物件の賃料などによる収入から必要経費を差し引いた額で計算されます。
■損益通算
不動産所得が黒字の場合は、原則として所得税の申告をする必要があります。逆に不動産所得が赤字の場合は税金の問題は発生しませんが、不動産所得以外の給与所得など、他の黒字の所得と合計して課税対象となります。 そのため、源泉徴収されていた所得税が還付されることがあります。このことを「損益通算」と呼びます。
<収入金額-必要経費=不動産所得>
不動産所得とは、収入金額から必要経費を引いたもののことを言います。では、「収入金額」と「必要経費」とは、具体的にどのようなものを言うのでしょうか。
■収入金額- 家賃
- 礼金・権利金
- 共益費
- 駐車料金
- 固定資産税など
- 損害保険料
- 修繕費
- 借入金の利息
- 管理費・駐車場料金・修繕費積立金
- 広告宣伝費
- 不動産会社に支払う管理委託料
- 立退料
- 減価償却費