2-① リロケーションってどんな意味なの?
リロケーションとは、英語の「Relocation=移転または配置転換」からとったもので、本来の移転や再配置の本来の意味から転じて、 転勤の間に留守になる自宅を管理してくれる、留守宅管理を指します。
一般的には空き家になる自宅を留守宅管理してくれたり、空き家のまま管理するなどのサービスに分けられます。
留守宅管理代行・・・入居者募集、家賃の催促、クレーム処理など
空き室管理・・・賃貸はせずに、定期的に通風、清掃サービスを行う
また、転勤者でなくても空き家を貸す場合などに、リロケーション会社に頼む場合も多いです。
2-② 法律の見直しと共に広がるリロケーション
従来の「借地法」・「借家法」・「建物保護に関する法律」では、借り手の立場が優位でしたが、 平成4年8月1日に法の改正がおこなわれた【借地借家法】によって、 期限付きでも自宅を賃貸住宅とすることができるようになりました。
これにより、安心して自宅を貸せるようになり、リロケーションが広がるきっかけとなりました。
2-③ リロケーション時代の到来
法律が改正されてから10年以上が経過し、リロケーションに目を向ける方が飛躍的に増えてきました。当初あまり利用されなかったのは、法律が変わったことを知らなかったことと、何かトラブルが起こるのではないかという不安があったからだと思われます。
平成12年3月1日からは【定期借家権制度】が導入され、欧米並みに借家制度が日本でも本格的に稼動されることになりました。 バブル期やバブル崩壊後すぐにマンションを買った方は、転勤の際に自宅を売ろうとしても、ローンさえ返せないほど値下がりし、頭を抱えていることでしょう。
しかし、賃貸にすることにより、ローンの返済分くらいは家賃収入を得ることができ、ほとんど自己負担なく資産を維持できるようになったのです。
これにより、今まで負の資産に悩んでいた方々も、安心して自宅を賃貸することができ、ますますリロケーションが広がることになるでしょう。
2-④ リロケーションサービスを利用しよう
転勤や住み替えが決まった、あるいは空き家を貸しに出す等の理由で、いざリロケーションというサービスを利用したい時は、まず地元の不動産の中でも地域密着型のリロケーションを専門とした不動産会社を確認して相談することが多い様です。
このシステムは、転勤を伴う留守宅賃貸(リロケーション)として貸し出されるオーナー様が利用希望されるケースが多く見られます。(当社調べ) サブリース会社がオーナー様から分譲マンションの一室を借上げし、その物件を入居希望者に賃貸に出すもので、 入居の有無に関わらず、一定期間、一定の家賃収入をオーナー様に保証する契約するというものです。
こういった不動産会社やリロケーション会社の中から相談先を選ぶ際には、管理物件数・取扱い実績だけでなくサービス内容、地域への密着性などに注目し、比較検討することが大切です。必ずしも大手不動産会社なら安心、というわけではありません。
例えば、東急線沿線にある物件についてリロケーションを依頼したいのであれば、東急線沿線に強力な地盤をもつ、地域密着型のリロケーションを専門とした不動産会社の方が、大手よりも良い運用をしてくれるかもしれません。
さらに、相談、依頼するタイミングも押さえておきましょう。
入居希望者は、早ければ入居日のおよそ2ケ月位前から物件探しを始めているようですから、お引越しをされる3ヶ月前にはご相談、遅くとも1ヶ月前までには正式依頼をすると、不動産・リロケーション会社も効率的な募集活動をすることができます。
やはり前倒しの活動が功を奏するのです。